酢酸イソブチル

酢酸イソブチル

物質名
優先IUPAC名 2-Methylpropyl acetate
別名 Isobutyl acetate Isobutyl ester
識別情報
CAS登録番号	110-19-0
3D model (JSmol)	Interactive image
ChEBI	CHEBI:50569
ChEMBL	ChEMBL46999
ChemSpider	7747
ECHA InfoCard	100.003.406
PubChem CID	8038
UNII	7CR47FO6LF
CompTox Dashboard (EPA)	DTXSID5026837
InChI InChI=1S/C6H12O2/c1-5(2)4-8-6(3)7/h5H,4H2,1-3H3  Key: GJRQTCIYDGXPES-UHFFFAOYSA-N  InChI=1/C6H12O2/c1-5(2)4-8-6(3)7/h5H,4H2,1-3H3 Key: GJRQTCIYDGXPES-UHFFFAOYAF
SMILES O=C(OCC(C)C)C
性質
化学式	C6H12O2
モル質量	116.16 g/mol
外観	無色の液体
匂い	果実臭、花のような
密度	0.875 g/cm3, 液体
融点	-99°C
沸点	118°C
水への溶解度	わずかに溶ける 0.63～0.7 g/100g at 20 °C
蒸気圧	13 mmHg (20 °C)
磁化率	−78.52·10−6 cm3/mol
危険性
引火点	18 °C; 64 °F; 291 K
爆発限界	1.3–10.5%
致死量または濃度 (LD, LC)
半数致死量 LD50	4673 mg/kg (ウサギ, 経口) 13,400 mg/kg (ラット, 経口)
NIOSH（米国の健康曝露限度）:
PEL	TWA 150 ppm (700 mg/m3)
REL	TWA 150 ppm (700 mg/m3)
IDLH	1300 ppm
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。  verify (what is  N ?)

酢酸イソブチル（さくさんイソブチル、isobutyl acetate）は、酢酸とイソブチルアルコールが脱水縮合した構造を持つエステルで、バナナの香気の主成分である。

引火性が高く、空気と混合すると爆発の危険がある。α位がフェニル基で置き換わったフェニル酢酸イソブチルはバラの香りの香料として、食品衛生法で食品添加物に指定されている。

酢酸ブチル、酢酸 sec-ブチル、酢酸 tert-ブチルと同様に溶媒としても用いられる。

安全性

引火性があり、日本の消防法では危険物第4類・第2石油類に分類される。強酸や強塩基、強酸化剤との接触により火災・爆発のおそれがある。動物実験での半数致死量（LD₅₀）は、ラットへの経口投与で15g/kg、ウサギへの経皮投与で20 mL/kg以上。眼や皮膚に対する軽度の刺激性があり、吸入により中枢神経に影響が生じることがある。