クラスCollationElementIterator

java.lang.Object
java.text.CollationElementIterator
public final class CollationElementIterator extends Object
CollationElementIteratorクラスは、多国語文字列の各文字を処理するときのイテレータとして使われます。 イテレータは、位置付けされた文字の 序の優先 位を返すのに使用されます。  序の優先 位(キーと呼ぶ)は、指定された照合オブジェクトにおいて、ある文字がどのように照合されるかを定義するものです。

たとえば、スペイン語の例を考えます: 

 "ca" → the first key is key('c') and second key is key('a').
 "cha" → the first key is key('ch') and second key is key('a').
さらに、ドイツ語の例を示します。 
 "äb" → the first key is key('a'), the second key is key('e'), and
 the third key is key('b').
文字のキーは、第1 序(short)、第2 序(byte)、第3 序(byte)からなる整数です。 Javaでは、その基本データ型のサイズと符号の有無が厳密に定義されます。 したがって、static関数primaryOrder、secondaryOrder、tertiaryOrderは、キー値の正確性を確保するために、それぞれint、short、shortを返します。

イテレータの使用例 

String testString = "This is a test";
Collator col = Collator.getInstance();
if (col instanceof RuleBasedCollator ruleBasedCollator) {
    CollationElementIterator collationElementIterator = ruleBasedCollator.getCollationElementIterator(testString);
    int primaryOrder = CollationElementIterator.primaryOrder(collationElementIterator.next());
        ⋮
}

CollationElementIterator.nextは、次の文字の照合 序を返します。 照合 序は、第1 序、第2 序、第3 序からなります。 照合 序のデータ型はintです。 照合 序の最初の16ビットがその第1 序、次の8ビットが第2 序、最後の8ビットが第3 序です。

ノート: CollationElementIteratorはRuleBasedCollator実装の一部です。 RuleBasedCollatorインスタンスとともにしか使用できません。

導入されたバージョン:
1.1
関連 目:

  • フィールドのサマリー

    フィールド
    修飾子と型
    フィールド
    説明
    static final int
    NULLORDER
    カーソルが文字列の終わりに達したことを示すnull 序です。

  • メソッドのサマリー

    修飾子と型
    メソッド
    説明
    int
    getMaxExpansion(int order)
    指定された比較 序で終わるすべての展開シーケンスの最大長を返します。
    int
    getOffset()
    次の照合要 に対応する元のテキスト内の文字オフセットを返します。
    int
    next()
    文字列の次の照合要 を取得します。
    int
    previous()
    文字列の前の照合要 を取得します。
    static final int
    primaryOrder(int order)
    照合要 の第1成分を返します。
    void
    reset()
    カーソルを文字列の先 にリセットします。
    static final short
    secondaryOrder(int order)
    照合要 の第2成分を返します。
    void
    setOffset(int newOffset)
    イテレータが指定された文字に対応する照合要 を示すように設定します。パラメータは、元の文字列の文字オフセットであり、照合要 の対応するシーケンスへのオフセットではありません。
    void
    setText(String source)
    反復処理の対象となる新しい文字列を設定します。
    void
    setText(CharacterIterator source)
    反復処理の対象となる新しい文字列を設定します。
    static final short
    tertiaryOrder(int order)
    照合要 の第3成分を返します。

    クラスjava.lang.Objectで宣言されたメソッド

    clone, equals, finalize, getClass, hashCode, notify, notifyAll, toString, wait, wait, wait

  • フィールド詳細

    • NULLORDER

      public static final int NULLORDER
      カーソルが文字列の終わりに達したことを示すnull 序です。
      関連 目:

  • メソッドの詳細

    • reset

      public void reset()
      カーソルを文字列の先 にリセットします。 next()を次に呼び出すと、文字列の最初の照合要 が返されます。

    • next

      public int next()
      文字列の次の照合要 を取得します。

      このイテレータは、その文字列で作成された照合要 のシーケンス対して繰返し処理を実行します。 文字から照合要 への1対1のマッピングが必ずしも存在しないため、これは、「文字列の次の文字の照合要 [ 序の優先 位]を返す」こととは異なります。

      この関数は、イテレータが現在示している照合要 を返してから、内部ポインタを更新して次の要 を示します。それに対して、previous()は最初にポインタを更新してから要 を返します。 これは、繰返し処理中に方向を変更する 合(つまり、next()を呼び出してからprevious()を呼び出すか、previous()を呼び出してからnext()を呼び出す)、同じ要 を2回戻すことを意味します。

      戻り値:
      次の照合要 

    • previous

      public int previous()
      文字列の前の照合要 を取得します。

      このイテレータは、その文字列で作成された照合要 のシーケンス対して繰返し処理を実行します。 文字から照合要 への1対1のマッピングが必ずしも存在しないため、これは、「文字列の1つ前の文字の照合要 [ 序の優先 位]を返す」こととは異なります。

      この関数は、イテレータの内部ポインタを更新して現在示している照合要 の前の照合要 を示してから、要 を返します。それに対して、next()は現在の要 を返してからポインタを更新します。 これは、繰返し処理中に方向を変更する 合(つまり、next()を呼び出してからprevious()を呼び出すか、previous()を呼び出してからnext()を呼び出す)、同じ要 を2回戻すことを意味します。

      戻り値:
      前の照合要 
      導入されたバージョン:
      1.2

    • primaryOrder

      public static final int primaryOrder(int order)
      照合要 の第1成分を返します。
      パラメータ:
      order - 照合要 
      戻り値:
      要 の第1成分

    • secondaryOrder

      public static final short secondaryOrder(int order)
      照合要 の第2成分を返します。
      パラメータ:
      order - 照合要 
      戻り値:
      要 の第2成分

    • tertiaryOrder

      public static final short tertiaryOrder(int order)
      照合要 の第3成分を返します。
      パラメータ:
      order - 照合要 
      戻り値:
      要 の第3成分

    • setOffset

      public void setOffset(int newOffset)
      イテレータが指定された文字に対応する照合要 を示すように設定します。パラメータは、元の文字列の文字オフセットであり、照合要 の対応するシーケンスへのオフセットではありません。 next()の次の呼出しで返される値は、テキスト内の指定された位置に対応する照合要 になります。 その位置が縮小文字シーケンスの中にある 合、next()を次に呼び出した結果は、そのシーケンスの照合要 になります。 つまり、getOffset()は、setOffset()を前に呼び出しときに渡された値と同じ値を返さない 合があります。
      パラメータ:
      newOffset - 元のテキストへの新しい文字オフセット。
      導入されたバージョン:
      1.2

    • getOffset

      public int getOffset()
      次の照合要 に対応する元のテキスト内の文字オフセットを返します。 つまり、getOffset()は、next()の次の呼出しで返される照合要 に対応するテキスト内の位置を返します。 この値は常に照合要 に対応する最初の文字のインデックスになります(2つ以上のすべての文字が同じ照合要 に対応する 合は縮小文字シーケンス)。 つまり、setOffset(x)の直後にgetOffset()を実行すると、getOffset()はxを返さない 合もあります。
      戻り値:
      next()の次の呼出しで返される照合要 に対応する元のテキスト内の文字オフセット。
      導入されたバージョン:
      1.2

    • getMaxExpansion

      public int getMaxExpansion(int order)
      指定された比較 序で終わるすべての展開シーケンスの最大長を返します。
      パラメータ:
      order - previousまたはnextが返す照合 序。
      戻り値:
      指定された 序で終わるすべての展開シーケンスの最大長。
      導入されたバージョン:
      1.2

    • setText

      public void setText(String source)
      反復処理の対象となる新しい文字列を設定します。
      パラメータ:
      source - 新しいソース・テキスト
      導入されたバージョン:
      1.2

    • setText

      public void setText(CharacterIterator source)
      反復処理の対象となる新しい文字列を設定します。
      パラメータ:
      source - 新しいソース・テキスト。
      導入されたバージョン:
      1.2